トレンドセッターの「フェンディ」が提案する2019-20年秋冬のバッグ&シューズは?

欧州のラグジュアリーネット通販のファーフェッチ(FARFETCH)は満を持して、リセール市場に参入する。ユーザーがサイトに売りたい商品を登録するだけで、サイト内で使用できる“クレジット”を前払いする仕組みを導入する。ラグジュアリー・ブランドを扱うネット通販としては、ファーフェッチはリシュモン傘下のユークス・ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER)と並ぶ2強の一つ。昨年にはスニーカーのリセールサイト「スタジアム・グッズ(STADIUM GOODS)」も傘下に収めており、リセールビジネスに本腰を入れる。

同社はこのほどリセールサイト「ファーフェッチ セカンドライフ」を開設。まずは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「エルメス(HERMES)」「フェンディ(FENDI)」など27ブランドのバッグに限定し、テスト運用を開始している。「ファーフェッチ」のユーザーが所有する商品を登録すると、サイト内で使用できる“ファーフェッチ クレジット(Farfetch credit)”を2日後に受け取れ(現在は英国と欧州のみ)、事実上の前払いになる。昨年「ファーフェッチ」に参画し、この“サステイナブルビジネス”部門を率いるトム・ベリー(Tom Berry)同部門グローバルディレクターは、「どんなにサステイナブルに意識的なブランドでも、従来のビジネスは“売ってしまえば、それっきり”のモデルだった。リセール市場には、そうした課題を解決するイノベーションがたくさんある」とした上で、「この“サステイナブル”ビジネスはわれわれにとっても新しいビジネスチャンスだし、新品だけを販売しているだけではむしろ片手落ちで、新品と中古品ビジネスを統合することこそが小売業者としての責任だ」と語る。

ネット通販サイト「ファーフェッチ」は世界中の有力小売店の通販サイトと連携し、商品を店舗から顧客に直接届ける仕組みを構築することで、世界中のユーザーとブランドをつないでいる。18年12月の流通総額は前期比1.5倍の14億毎シーズン、ファッション・ウイーク終了後に振り返ってみると、トレンド満載なのが「フェンディ(FENDI)」のアクセサリーだ。惜しくもカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とシルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)がタッグを組み手掛ける最後のコレクションとなってしまった2019-20年秋冬も、そのパワーは健在。ビッグトレンドのパテントをはじめ、今シーズンのバッグやシューズを語るうえで欠かせないデザインがそろう。

バッグで新たに提案するのは、グラフィカルなカラーブロッキングや異素材ミックスが印象的なチェーンハンドル付きショルダーバッグや、上部を折り畳むことができる薄マチのメタルハンドルトート。19-20年秋冬メンズで初披露された筆記体風の新たな“ダブルF”を飾ったボックススタイルのショルダーバッグも、さまざまな色のレザーやパテントで打ち出す。アイコンのフラップバッグ“バゲット(BAGUETTE)”は、ケージのようなベルトや、サイドにワイヤレスイヤホン「エアポッド」のケースと小さなポケットが付いたデザイン、トップハンドル付きのケースとのコンビネーションでアレンジ。カジュアルにもエレガントにも持つことができる、背面に収納可能なスポーティーなウエストバンドを付けたデザインも新たに提案する。また、定番のワンハンドルバッグ“ピーカブー(PEEKABOO)”には、開口部にヒンジのディテールを加えたタイプが登場する他、フラップ付きのカバーもラインアップする。

一方、シューズはパテントとネオプレンをボンディングしたショートブーツとロングブーツをはじめ、スポーティーなニットジャカードで柄を描いたロングブーツをそろえる。いずれも背面のファスナー部分に配したコントラストカラーと少しはみ出したようなソールのデザインがポイントだ。また、ポインテッドトゥのパンプスは、取り外し可能なケージやベルト付きのスタイルで提案する。ル(約1526億円)と急成長を続けている。

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